ペットとの生活環境作り

最近では分譲マンションや賃貸住宅のような集合住宅でもペット飼養が広く認められるようになってきましたが、飼い主は自己責任において自分のペットだけでなく、さまざまなことに配慮するように心掛けなければなりません。
ペットと暮らすうえでは、感染症予防のための予防注射や愛犬に対する躾けの実施などの基本的な対応とは別に、ペットと一緒に暮らす生活(住宅)環境作りとして、いくつかの基本となるポイントがあります。

1.住宅保護(資産保護)

イヌやネコと暮らすとマーキングや爪研ぎなど建物への排泄や傷などの問題が生じることが少なくありません。このような予想される諸問題に対して、躾けや習慣付けはもちろんですが、これらの問題に対応できる素材や設計をしておくことが大切です。
また、ペットの排泄物をトイレに流すことがありますが、バッキ槽式による濾過を敷地内に設けている場合は、人間住人の数に対応した大きさのものですから、多くのペットの排泄物もバッキ槽に流入させることでバクテリアの処理限界を超えて機能しなくなることがありますから注意をしてください。

2.近隣環境保護

ペットによる近隣環境へのトラブルを未然に予防することは飼い主として配慮しなければなりません。
ペットに関する代表的なトラブルといえば、鳴き声(吠え声)、排泄物、臭い、ゴミ(空き缶やシーツの処理)ですが、これらを防ぐためには飼い主のモラルとマナーが欠かせません。特に愛犬のお散歩中の排泄物は必ず飼い主が処理することは必須です。ネコについては室内飼養とし、半放半飼のように近隣とのトラブルだけでなく、ネコの感染症予防や望まない妊娠出産予防という観点からもは良い飼養方法とはいえません。

3.安全性(ペットもヒトも)

ペットの特性に適さない環境での不適切な管理方法を知らずに行っている飼い主の方を多く見かけます。
例えば庭の直射日光が当たる場所に犬小屋を設置している場合がそうでしょう。また、滑る床などもよくありません。
ペットが心身共に安心して安全に暮らせる環境を用意してあげることが大切です。また、庭先などにイヌを係留する場合は公道に接することなく、家族以外の第三者に接触しないようにしておくことも大切です。子供の好奇心や心ない人のことも、飼い主が気にすべき配慮の一つといえます。

4.利便性

ペットの世話や共同生活を行ううえで、手間が掛からないよう便利な設計や素材を利用しておくのもポイントです。
特に大型犬の場合は、自動車の乗り降りやシャンプーの場所や方法についても工夫をしておくと良いでしょう。
また、ペットフードやサニタリー関係の置き場所、散歩時のリードやオモチャ、糞取り、ウォーターボトルなどの置き場所など、ペットの関連品だけでも結構な収納場所が必要となるものです。階段や台所などペットを行かせたくない場所に対するゲートの設置やペットと帰宅時などのリードフックも便利でしょう。ご自分とペットの特性に合わせた生活に適した工夫や対応を行っておくだけで日常の利便性が随分と変わるものです。