ごあいさつ

今日、私たちの生活にペットのいる意義や役割は、驚くほど多様化しています。とくに「心の癒し」といわれるように、少子・高齢・核家族の時代、「人の心の癒し」となるペットが精神的な恩恵を与えてくれることは紛れもない事実です。

ペットとの生活は子供の情操や脳の発達にもよい影響をもたらし、ペットが介在することでよりよいコミュニティを形成するきっかけにもなることなどが科学的に研究されています。また、身体障害者補助犬や災害救助犬など、新たな使役犬の活躍も目立ちます。多くの集合住宅でペットとの生活ができるようになり、都会での共生環境も少しずつ整いつつあります。 とはいえ、人とペットがよりよく共存し、共に幸せに生活していくためには、住宅環境や社会的環境をさらに整備していかなくてはなりません。またペットとの同伴旅行のような、新たな生活様式に応じた、さまざまなサービスも必要です。

ペットとのより良い生活のためには、“人とペットとの信頼関係の構築”、“場所環境の構築”、“ライフスタイル対応型のサービス体制の構築”を推進していくことがとても重要となります。生活の質を高めるQOL(Quality of Life )とは人間だけではなく共に暮らすペットにもあてはまる概念です。

ペットを飼養している人、飼っていない人、また動物にアレルギーやトラウマがある人もいます。したがって人と人との共生の弊害になるようなペットの飼養方法ではなく、ペットにも人にも、そして環境とも調和できる共生スタイルの飼養文化の創造することが、今、望まれていることだと思います。一言でいえば、相手(ペット)を知り、お互いを思いやる心(心の温もり)が大切です。ペットとの触れ合いが思いやりを育み、周りのもの全てに温もりを与えられるような、そんな動物愛好家や動物愛護家が増えることを祈念しています。

理事長 尾崎敬承

理事長  尾崎敬承