ネコが体を掻がる理由

~グルーミングとの違いには気づいてあげて欲しい!~

愛猫が皮膚を掻いていることには必ずそれなりの理由があるはずでです。中にはグルーミングの動作と思い込み軽く見過ごす飼い主さんもいるようです。原因を解決しなければ痒みがなくなるとは考えにくいでしょう。

痒いから掻きむしることや舐めることでも二次感染が起きることがあります。ネコは痒いと痒い場所だけではなく毛づくろいも執拗に行うようになりますが、引っ掻き傷・舐めることでの脱毛・ときには出血や解放創を作ってしまうこともあり、二次感染へと広がります。真菌などの場合は感染場所を広げてしまうことにもなります。傷ができてカサブタになり更に痒がったり、ゴミが目に入って痒がって掻いてしまい傷つけてしまうこともあるようです。


~痒さが性格も変える?~

また、痒みを伴うことは精神的にイライラし攻撃的になることも考えられます。短期になったり怒りっぽくなったりと、性格までが変わってしまったように感じることもあるかもしれませんね。


【皮膚が痒くなる一般的な原因】

~寄生虫による痒み~

  • ノミ(ノミの唾液がアレルギーの原因にもなります。)
  • 耳ダニ(耳ヒセンダ二、なかなか見つけにくいことが多くあります。)
  • 皮膚ダニ
  • 疥癬ダニ(ネコショウセンコウヒゼンダニ)
  • ツメダニ
  • ツツガムシ
  • 蚊などの虫刺され
  • シラミ


~感染症による痒み~

  • 細菌
  • 真菌 (皮膚糸状菌・白癬菌が有名。)
  • ウィルス


~アレルギーによる痒み~

  • ノミアレルギー性皮膚炎
  • 食物アレルギー性皮膚炎(穀物、豚肉、鶏肉が原因物質になりやすい。)
  • アトピー性皮膚炎
  • 粟粒性湿疹(好酸球性肉芽腫)
  • 接触性アレルギー性皮膚炎
  • 蕁麻疹
  • 薬物性皮疹


“痒がっている動作が繰り返されている“”同じところを頻繁に舐めている“”グルーミング(毛づくろい)が執拗に増えた’‘顔をしきりに振っている”など、いつもと違う仕草や動作がおかしいと感じたら、動物病院での診察をしてもらい早期発見に努めるようにしてあげてください。

ネコが見ている景色はどんな色?

 

赤色がわからないネコ、ちょっと意外ですね!

~ネコの視力~

ネコは人間の視力の10分の1程度の視力と考えられています。最もハッキリとものが見えやすいのは25cm程度で数m程度の距離までは比較的よく見えるようです。逆に見えにくいと言われるのは15cm以下と20mより遠くなった場合です。ただし、距離が遠くなっても動くものについての認識力は高いのが特徴です。


~ネコのピントの合わせ方~

獲物をしっかりと見るためにはピントを合わせなければなりませんが、夜行性のネコは大きな眼球を持っていて、我々のように薄くしたり厚くするだけでは素早くピントを合わせることができません。ネコの凄いところは眼球であるレンズの位置を動かすことによってピントを合わせる能力を備えたことです。ネコの眼球が丸く盛り上がって見えることがありますが、これはネコが近いものを見ようとして眼球を前に動かしているからなのです。


~ネコが見える色~

ネコは暗いところでも見える能力には長けていますが、色を識別する能力には長けていません。暗闇でも獲物を捕らえる能力を発達させてきた代償として、色を識別する能力が低下してしまったとも考えられます。色を識別するための錐体細胞は人間の5分の1程度しかないのです。この錐体細胞は光の波長に反応して脳に色を伝えます。この錐体細胞のは赤・青・緑の3種類が我々人間には備わっています。

しかし、ネコには錐体細胞の赤がないのです。ですから、どんなところでもネコには赤色が見えていないことになります。肉食のネコが赤を認識できないなんて驚きですよね。人間は3原色、ネコは2原色ということになりますが、鮮やかでカラフルな羽色が多い鳥類は4原色で色を認識しています。人間よりもさらに色彩豊かな世界で暮らしていのです。

3原色の動物は光の波長の400~800ナノメートルを認識できますが、4原色では波長の短い300~800ナノメートルを認識できます。虹色(紫・藍・青・緑・黄・橙・赤)が波長色なのですが紫側は短く、赤側は長い波長です。したがって鳥類は我々が見える紫の外側の色も認識していることになるのです。2原色のネコは波長の長い赤い部分が認識できないというわけです。


もうお分かりかと思いますが、結果的にネコは虹色の青周辺から緑周辺の波長しか認識できず、青や緑の世界ということなのです。

 

ネコのための健康チェック7つのポイント

特にネコでは注意して欲しい7つの健康チェックポイントです。

①鼻汁がでている

病原性微生物による感染性の呼吸器系疾患蓄膿症などのことがあります。また、蓄膿症の場合は鼻汁が膿性になることが特徴で、鼻汁と一緒に涙や目やにが見られます。

「ネコ 病気 鼻汁」の画像検索結果

 

②抱かれるのを嫌がる 

性格や人に馴れていない・傷があるなどの理由以外では、隠れた腫瘍黄色脂肪症で痛がっていることがあります。黄色脂肪症は皮下脂肪が変性することで痛みを感じてしまいます。

「ネコ 抱く」の画像検索結果

 

③便がでない

ネコは一般的に便秘症のことは多いようですが、慢性的な便秘になっていることもあります。ケースによっては難治性の場合もあります。

「ネコの排泄」の画像検索結果

 

④頻繁にトイレにいくが排尿できない

「しぶり」と一般的に言われる状況です。膀胱炎や尿結石などが原因と考えられます。膀胱炎からストラバイト結石などになることも多いので注意してください。

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⑤頭を頻繁に振っている

外耳炎、中耳炎、内耳炎などが考えられます。は菌によるものと耳ダニ(ミミヒセンダニ=耳疥癬虫)などの寄生虫の場合があります。この耳ダニは飼い主さんが見つけにくことがありますから、定期的に獣医師などの専門家にチェックしてもらうと安心です。

「ネコ 首を振る」の画像検索結果

 

⑥体をひどくかく

真菌ノミ・ダニによることが多いものですが、食べ物やノミによるアレルギー性疾患の場合もあります。また、痒いために体を掻いて皮膚を傷付ける前に適切な対応をしてあげるようにしてください。

「ネコ 痒い」の画像検索結果

 

⑦口臭がひどい

ネコの口内炎は治りにくい疾病として有名ですが、特に猫免疫不全ウィルス(FIV)猫白血病(FeLV)の感染による口内炎は難治性です。歯石の沈着にも注意してください。

「ネコ 口臭」の画像検索結果


以上、一般的な健康チェック以外で特にネコに多く手遅れになると面倒と思われる代表的な疾病関わる項目について列挙してみました。

【ネコの3つの基本的な鳴き声】

 

 ~ネコの鳴き声のカテゴリー3つの分類~

ネコはネコ同士上手に付き合うことができますが、ネコ同士に比べ人間との付き合いは同じよういかないことは少なくありません。単独行動を基本とするネコですから、社会的関係はあまり興味がないのかもしれませせんね。ですから互いの距離を縮めるためののボディオーランゲージや顔の表情はあるにはありますが、イヌと全く同じというわけではいきません。ネコはお互いに情報交換をする手段としては、声・接触・匂い、そして目に見えるディスプレイやマーカーなどがあります。

我々人間である飼い主はネコが何を考え何をしたいのかを誤って理解したり思い違いをしやすいものですが、経験を積むことによってこれらを理解できるようになるものです。

さて、ネコの鳴き声は、「ゴロゴロ」「ニャーニャー」「シャー」の3つのカテゴリーに大別することがでいます。泣き声によりネコが何を伝えようとしているのかは、これら鳴き声のニュアンスでおおよそのことはご理解いただけると思います。


「ゴロゴロ」

この喉を鳴らす音は「brrrp」(ブループ)「brrrm」(ブルーム)と欧米では表現されることもありますが、うれしい時に発せられる鳴き声です。挨拶に利用されたりすることもある穏やかで優しい響きです。注意したいのはこの「ゴロゴロ」満足を示すだけでなく、ストレスを受けたり傷を負ったときにも同じように「ゴロゴロ」と鳴くことがあることです。


「ニャーニャー」

これはネコにとって基本となるコミュニケーション音「ニャー」が基本が基本です。要求・命令・指示・主張・困惑などでりようされるようですが、比較的理解することはできると思います。その時の状況やボディーランゲージなども含めると分かりやすいと思います。


「シャー」

一般的には他のネコに対して発せられる鳴き声ですが、いろいろな表現や意思伝達にお加工して利用されています。口の形を変化させることで不平・不愉快そうな低い声、恐怖を示すうなり声、ハーッという声、防御のための唾液を吐く音などもこの「シャー」のカテゴリーに分類されるものです。


これらの鳴き声と一緒にネコは顔や体を使って意思を表現をしますが、目に見えるコミュニケーションの手段の中では、耳と尾が最も表現を豊かに表しているようです。

ネコのCAUXINコーキシンてご存じですか? 去勢すると尿の匂いも減少!

~好奇心ではありません。コーキシンです。~

CAUXINコーキシンとはネコの尿に多量に含まれているタンパク質のことです。名前の由来は日本語の好奇心で、CAUXINコーキシンは日本の研究グループによって発見されたものなんです。CAUXINコーキシンに好奇心を持たれましたか?

ネコは尿にタンパク質が検出されるのが普通ですが、人間であればすぐに腎臓疾患が疑われる事態となってしまいます。実はこのCAUXINコーキシン、ネコの腎臓で作られ酵素の働きをしてくれるのです。そしてCAUXINコーキシンが酵素の働きでfelinineフェリニンという物質を作ます。このfelinineフェリニンは尿中にあり、felinineフェリニンが細菌によって分解されることによってネコ独特の尿の匂いを作り出しているのです。

CAUXINコーキシン ⇒  felinineフェリニン産生 ⇒ 細菌分解 ⇒ ネコ独特の尿臭

このCAUXINコーキシンとfelinineフェリニンの尿中の量は、年齢や男性ホルモンのレベルによって変化することがわかっています。去勢したオスやメスでは成猫のオスに比べて尿中の量が少ないということです。特に成熟した発情期のオスの尿が強烈に匂うのは、このメカニズムによるものだったんですね。スプレー行動による匂い付けや強烈な独特な匂いは去勢により軽減されるということです。

高齢のネコには腎臓疾患になることが多いものですが、健康なネコでも尿中にタンパク質が検出されることは知っておきましょう。また、去勢を実施することで繁殖やマーキングを抑制するだけでなく尿の匂いも軽減されることも忘れないでください。半離半飼や地域猫のオスたちへの去勢実施のメリットとして認知していただければと思います。

【猫に有毒な植物一覧】

~草を噛みたいと思う猫には注意!~

ご存知のように肉食性の猫なのに、毛玉を吐き出しやすくするために植物繊維を摂取しようとしますね。しかし、猫にとって有害になる植物は少なくないのです。

ユリの葉を2枚食べただけで猫は死んでしまうことも分かっています。観葉植物といわれるものの中にも有毒なものや致死的なものがありますから、愛猫家の皆さんは充分に注意してくださいね。できれば、ペットショップで市販されているキャットグラスや麦などの安全なものを与えるようにし、危険な植物はお家の中に置かないことが基本となります。

ユリ

 

それでは猫にとって危険な植物一覧です。

<代表的な非常に有害なもの>
・トウゴマ
・ダイオウ
・アカンショ
・イラサク
・ジギタリス
・シロバナナンヨウシュチヨウ
・スズラン
・ヤドリギ
※あらゆるタイプの花の球根

スズラン

 

<代表的な致死的に危険なもの>
・アザレア
・セイヨウキョウチクトウ
・セイヨウバクチノキ
・シャクナゲ
・ヘムロック
・フジ
・セイヨウキズタ
・セイヨウイチョウ
・ユリ

シャクナゲ

シャクナゲ

スズランやシャクナゲなど、子猫が遊んでいて食べたりしないよう注意してあげてくださいね。

ネコの瞳孔はなぜ丸くない?

【ネコは暗闇でも目が良く見えるのは?】

ネコは人間が暗闇でものを見るのに必要な光量のなんと1/6でものが見えるといわれています。暗闇でも抜群に見える夜行性の動物なんですね。

この理由の一つにネコは大きな眼球を持っていて瞳孔の面積も広く広がるようになっていることがあげられます。人間は目を見開いたときに瞳孔の平均直径は約8㎜なのに対して猫は約14㎜もあり、面積にすると約3倍もの大きさになるのです。目の中の瞳が大きいと可愛く見えますね。これがネコが我々を魅了する要因の1つになっているわけです。

また、ネコは眼球の奥の網膜層の後ろに『タペタム』という光の量を増幅する組織の層を持っています。そして、この『タペタム』は反射板のような役割もしていて、反射された光は再度網膜層を通過することになります。この網膜層を通過した光の量は網膜層の細胞を通じて脳に伝えられるのですが、実はこの光の量が多いほど暗闇でものが見やすいことになるのです。このように暗闇に適した目の構造をしていネコだからこそ、夜行性のハンターでいられるのですね。夜間に目が光ってみえるは、この『タペタム』から反射された光が目の外に飛び出してくるためなのです。

 

【ネコの瞳孔はなぜ細長い?】

さて、夜間の行動に適した目の構造を持っているネコですが、光量が多い場所では私たち以上に目に入ってくる光を制限しなければなりません。私たち人間は小さな輪ゴムのようにできた筋肉の輪を伸び縮みさせることで瞳孔をコントロールしています。我々の場合は直径約2㎜までが限界といわれています。ネコの場合は瞳孔を上下から引っ張ることでさらに小さく光量を抑えることができるのです。なんと瞳孔の幅を1㎜以下にまですることができるのです。

この瞳孔を上下から引っ張ることで細長いはりのような形になるのですね!

ネコの目だけでもこれ以外にいろんな特徴があります。是非、ネコのことをたくさん知って興味を持っていただき、終生にわたり愛猫との楽しい生活をしてもらいたいと思います。

 

 

 

歯が生え変わるときは歯茎が痒いんです

~歯が生え変わるときは歯茎が痒いんです~

犬は生後3カ月から6カ月で歯が乳歯から永久歯に生え変わります。この時、歯茎が痒いためにいろいろなものを噛みたがる傾向があるようです。ですから、スリッパや家具など近くにあるものを噛んで痒みをまぎらわそうとするのです。噛まれて困るものは愛犬が噛めるところには置いておかないようにしなければなりませんね。そして、噛むことで痒をまぎらわせることのできる玩具類を与えるようにしましょう。

 

ここで注意することは、ロープなどで遊んだ後の対応です。唾液や食べ物カスがつきやすいオモチャやロープは、そこに菌が繁殖してしまうことが少なくありません。菌が付着した歯でノミなどが寄生して痒いために体をかくと、その菌が皮膚に移ってしまう皮膚病になることも考えられます。ですから、歯で噛んで遊ぶオモチャは定期的に洗ったり滅菌すると安心です。特にロープを使った屋外での遊びでは、ロープが土や泥で汚れることも多いので、なおさら注意をするようにしたいものです。一切、オモチャやロープを洗わない飼い主さんが多いようです。

また、ロープなどはその切れ端を飲み込んでしまうこともあります。頻繁にロープで遊んでいる子の排泄物に、ロープの切れ端が混ざっていることがあるでしょう。ほとんどの場合は気にすることのほどもないかもしれません。しかし、消化にトラブルを抱えているような場合は、利用を中止するなどの配慮をすることも必要です。素材にはナイロンや綿などがありますが、飲み込んでも消化しやすいように工夫されたものもあるようです。気になる方は、獣医師やペットの専門家の方と相談してみるとよいでしょう。

(岩瀬晃透)

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【オモチャやロープを時々は洗おう】

~歯が生え変わるときは歯茎が痒いんです~

犬は生後3カ月から6カ月で歯が乳歯から永久歯に生え変わります。この時、歯茎が痒いためにいろいろなものを噛みたがる傾向があるようです。ですから、スリッパや家具など近くにあるものを噛んで痒みをまぎらわそうとするのです。噛まれて困るものは愛犬が噛めるところには置いておかないようにしなければなりませんね。そして、噛むことで痒をまぎらわせることのできる玩具類を与えるようにしましょう。

 

ここで注意することは、ロープなどで遊んだ後の対応です。唾液や食べ物カスがつきやすいオモチャやロープは、そこに菌が繁殖してしまうことが少なくありません。菌が付着した歯でノミなどが寄生して痒いために体をかくと、その菌が皮膚に移ってしまう皮膚病になることも考えられます。ですから、歯で噛んで遊ぶオモチャは定期的に洗ったり滅菌すると安心です。特にロープを使った屋外での遊びでは、ロープが土や泥で汚れることも多いので、なおさら注意をするようにしたいものです。一切、オモチャやロープを洗わない飼い主さんが多いようです。

また、ロープなどはその切れ端を飲み込んでしまうこともあります。頻繁にロープで遊んでいる子の排泄物に、ロープの切れ端が混ざっていることがあるでしょう。ほとんどの場合は気にすることのほどもないかもしれません。しかし、消化にトラブルを抱えているような場合は、利用を中止するなどの配慮をすることも必要です。素材にはナイロンや綿などがありますが、飲み込んでも消化しやすいように工夫されたものもあるようです。気になる方は、獣医師やペットの専門家の方と相談してみるとよいでしょう。

(岩瀬晃透)

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