猫の発情から出産まで

ネコの4つの発情周期

雌ネコの発情の周期は4つの特徴的な周期である「発情前期」・「発情期」・「発情後期」・「間期」に分けられます。

①発情前期

まず、発情前期とは発情兆候の一部を示し、排尿回数が増加したり、飼い主さんに対しての甘えも多くなったりします。この時点ではまだ雄を受け入れるということはありません。

②発情期

発情期は独特な大きな声で鳴くようになり、尿スプレーがさかんに行われるようになります。そして床の上を転がったり尾の付け根を刺激したりすると、伏せた状態で腰を高くし、足踏みをするといったディスプレイをとるようにもなります。この発情期が交配の適期です。この期間は平均すると1週間ほど続きます。

③発情後期と間期

次に発情後期に入り、この時期になると交尾は拒否します。そして間期という時期に入り、この時期になると雌ネコはまったく発情行動を示しません。発情期に交尾をしなかった場合や交尾をしても排卵がおこらなかった場合は、5~19日間続きます。そして卵巣では新たな卵胞が発育して、再び発情前期に移行するといったことを何度か繰り返します。性ホルモンの働きとしては、エストロゲンの血中濃度は卵胞の発育・成熟・退行のパターンを発情周期で繰り返します。


ネコは、季節繁殖動物といって周期の発現には日の長さが関係します。日照時間が長くなると、卵胞刺激ホルモンが生成され、卵子とエストロゲンを分泌します。1日8時間以下の照明では発情しないので、基本的に1月~9月頃が繁殖季節となります。しかし、家の中だけで暮らしているネコは、室内の照明によって1年中いつ発情してもおかしくないといっても過言ではありません。(排卵と交尾については、接触排卵動物=交尾排卵動物に分類されます。)


今までは、雌ネコについて述べてきましたが、雄ネコではおよそ7~9ヶ月で性成熟すると、それ以降待機状態になり、チャンスがあればいつでも交尾します。雌ネコの発情に伴って雄ネコも発情するのです。交尾は人やイヌと違い、交尾刺激によって始めて排卵が誘起される交尾排卵動物です。しかし、1回の交尾では排卵に至らないこともあり、通常2回以上かそれ以上の交尾が必要になります。

交尾を十分に行うと卵胞刺激ホルモンが排卵を刺激し、卵子は卵巣から卵管を通って左右に分かれた子宮角まで降りてきます。受精は卵管で行われ、交尾後約13日で着床します。

ネコの妊娠期間はおよそ63日くらいです。胎子は妊娠35日過ぎから急速に成長するので、母ネコの食事は40日あたりからいつもの量の2割増、50日あたりから3割増にする必要があります。子宮が大きくなりその分胃が小さくなるので、1回の量を減らし、回数を増やしてあげるようにしてください。そして、子ネコの誕生です。出産間じかになると母ネコは興奮しやすく攻撃的になることがありますので、注意が必要です。