愛猫の多頭飼養と保護主さん

ネコの多頭飼養のポイント

~保護ネコの里親さんとして飼養を開始される方もいらっしゃいます。
~初めから2頭飼養で里親さんになっていただける方もいます。
(ありがとうございます!)

上手に多頭飼養をするためには、いくつかのポイントがあります。まず、重要なのは、先住ネコが生後2週齢から約7週齢の社会化期のときに、他のネコたちと一緒に暮らしてきたかということです。その時期にどのような環境で育つかによって、その後の性格形成に大きな影響を及ぼすことは研究により実証されています。あまり早い時期から母ネコや兄弟ネコから離されると、他のネコたちと上手に社会的交流を取ることができず、臆病なネコに育ってしまいます。その結果、もしも飼い主がお友達にと思い新しいネコを迎え入れたりすると、いろいろな問題行動を引き起こす原因になってしまいます。

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しかし、先住ネコではなく後から子ネコの時期に迎え入れる場合は、その先住ネコの態度次第でうまく共生できます。また、初めから2匹とも子ネコで飼う場合は、お互いに遊んだりケンカしたりしていく中で、噛み付きや引っ掻きに対する適切な加減を学習できるようになります。人に対しても過度に付きまとったり、人の注意を引くためなどの問題行動も少なくなるでしょう。

相性がよいもの同士だと、寝るときも遊ぶときもいつも一緒にいるほど、仲良く暮らすことができます。飼い主の帰りが遅くなっても寂しくなく待つことができ、1匹で留守番させることに対しての罪悪感や心配もなくなります。このように、多頭飼養にはメリットがたくさんありますが、その分飼い主に負担がかかることもあります。


多頭飼養で考えておかなくてはならないこと

まず、餌代やネコ砂代などが2倍かかるということです。また、予防注射や病気の際は治療費もかかります。そして、感染症の場合などは、2匹同時に罹ってしまうこともあり、病院へ連れて行くなどの世話も大変になります。下痢の場合や血便血尿などの症状がある場合は、どのネコかの判別に時間がかかることもあります。そのために病気の発見が遅れてしまうことになります。常に注意深く観察してあげることが必要です。

多頭飼養といっても、あまりにも密度が多くなってしまうとネコにストレスを与えてしまう結果になります。もともとイヌと違って単独性の動物のため、ある一定の数以上にならないように注意をしてください。飼育スペースは十分にとり、それぞれの安心できる居場所を確保できるようにしてあげることです。ストレスは病気の引き金になってしまいますので十分に気をつけてください。

多頭飼養にはそのネコの性格、社会化期の環境を十分に配慮する必要があり、飼い主の経済的な負担が増えることを考慮したうえで検討するようにしてください。また、多頭飼養になっても、1頭1頭それぞれに最後まで変わらぬ愛情を注いで接していきましょう。

ご自分のライフサイクル・住環境・経済的負担なども考慮して決めるようにしてくださいね。無理をした多頭飼養は結局、飼い主も愛猫も不幸になってしまうかもしれないからです。