ネコとイヌの歯の違い

歯の種類(哺乳類と爬虫類との違い)

哺乳類の歯は、切歯(前歯)犬歯(牙)前臼歯後臼歯の形が異なる4種類から構成されています。この異なる形の歯を持っているのは哺乳類だけの特徴で、異歯性(異形歯性)といいます。

子猫3ヶ月齢写真

ネコのような肉食動物は肉を切り裂くための犬歯が、草食動物では切歯と臼歯が発達しているのが特徴です。ちなみなに、哺乳類は元をたどれば爬虫類と同じ祖先ですが、爬虫類の歯はすべて同じ形で同歯性といいます。爬虫類の歯の形は円錐形です。

歯の生え方も爬虫類は顎の骨から直接生えているのに対して、哺乳類は顎の骨の歯槽というポケットに歯根がはまり込むような仕組みになっています。歯の数にも違いがあります。哺乳類の歯の本来の基本数44本で、多くの哺乳類では44本より少なくなっているのが現状です。爬虫類は大きなバラつきがあり、50本を超えるものもいます。

また、哺乳類では歯が生え変わるのを皆さんもご存知のはずですが、乳歯から永久歯に歯が生え変わることを二性歯性といいます。爬虫類はすり減った歯が脱落し、何度でも新しい歯が生えてきます。これを多性歯性といいます。哺乳類は上下の歯がしっかりと咬み合う(咬合)できるのに対して、爬虫類は咬合しないのも哺乳類と爬虫類の違いです。


~肉食性のネコと雑食性のイヌ~

ネコの場合は生後2~3週間で乳歯が生えなじめて、生後約8週間で26本の乳歯が生え揃います。そして生後3ヶ月から6カ月の間に永久歯に生え変わっていくのです。永久歯は切歯が上下6本、犬歯が上下2本、前臼歯が上下6本、後臼歯が上下2本づつで合計30本となります。切歯が小さいことが特徴です。

イヌの場合は生後約3週間で乳歯が生えなじめて、生後約8週間で28本の乳歯が生え揃い、生後13週齢ぐらいから6カ月の間に永久歯に生え変わっていきます。 永久歯は切歯が上下6本、犬歯が上下2本、前臼歯が上下8本、後臼歯が上は4本下2本の合計42本となり、ネコよりも臼歯が多いの特徴です。


ネコとイヌでは乳歯が生え揃う期間が違うのが分かりますが、これは離乳の速さの違うことが理解できますね。また、本来肉食性だったイヌが雑食性に変化してきましたが、肉食性のネコに比べて臼歯の数が多く、切歯も小さくなっていないことにも納得がいくことでしょう。